子どもと、ハンドセラピー!

By:埼玉県在住、渡辺直子
こんにちは、埼玉県にある総合病院でMSW(医療ソーシャルワーカー)をしている渡辺直子と申します。
私は、短大を卒業後埼玉県社会福祉事業団に入職し、主に児童養護施設の現場を経験して来ました。
その後出産や子育てをしながら、地域の高齢者施設や障がい者施設で相談業務等を行って来ました。
●︎ハンドセラピーとの関わり
スウェーデンハンドセラピーとの関わりは、今から10年以上前ですが、当時勤務していた障がい者関連の施設職員であった時に、施設内でハンドセラピー(当時のハプティックセラピー)を体験して大変感動したというのがきっかけです。
その後ハプティックセラピー協会が立ち上がり、2010年に東京で行われた講座を受講しました。
また、その後協会の業務のお手伝いもすることにもなり、協会の運営にも少しずつ関わらせていただくことになりました。
そして、「もっと多くの現場での普及活動を目指したい」と思い、2010年にインストラクターの資格を取得してスキルアップにつなげ、インストラクターとして施設内での活動を始めるようになりました。
●子どもとハンドセラピー
子どもにハンドセラピーを行ったのは、インストラーになるための条件としての実施体験で、その対象者の一人として自分の子どもに行ったことが始まりです。
子どもが育って、「赤ちゃんのように抱っこする年齢でなくなっても、母親と自然に触れ合うことができるか?」ということを実際に体験する上でも関心がありました。
男の子の場合、思春期や青年期になってからいきなりやるというのは、受けるのにも抵抗があると思います。
家族だからこそということがあるでしょうし、特に相手が異性の場合には…。
でも、その時子どもはまだ小学生で、いわゆる学童期でした。
そして、その時の子どもの反応から得られた印象では、
まず、親子の間での親密感というものが、お互いの中で確実に得ることができるということです。
また、1日の暮らしの中で、家族として一緒にいることで安心感が深まる、ということも実感しました。
その他のポシティブな反応の中には、その後は子供の方からセラピーの時間をせがんで来るという、今までになかったこともありました。
また、自分としても、家族同士でも触れ合うことで安心感や親密感を得られることを、我が子相手に実感することができたというのは、貴重な体験でした。
きっと、子どもが幼少期の頃から自然に家庭の中で取り入れていれば、家族の絆というものが一層強まるという、ひとつの「秘話」になるかもしれません。
●これから…に向かって…
今のコロナの状況では、コロナ鬱といわれるほど、感染の有無に関わらず多くの方が心身ともに疲れているというのが現状です。
ですが…、「心と身体の癒し」としてのハンドセラピーは、実は今…みなさんに必要とされているはずであると思っています。
三蜜をさけることや、対面、接近距離での会話も認められない現状の中、できることから、できる方法で、再びハンドセラピーの普及活動を行っていきたいと思っています。