高齢者とスウェーデンハンドセラピー!

By:群馬県、吉江福子

 

初めまして。吉江福子と申します。

日本の真ん中に位置する群馬県前橋市で、薬剤師の仕事をメインに活動をしております。

 

 

平成元年から薬剤師の仕事を始めましたが、ここ数年、調剤薬局では認知症やがんの患者さんが増え、薬以外の相談事が増えて来ました。
また、独居や介護疲れ、将来への不安、摂食障害等々の悩みも沢山出て来ました。

 

そして、毎日100名以上の患者さんとお話ししているうちに、患者さんとの会話の中では「食べる」ことへの問題も多いので、

 

「美味しく食べる場づくり」を、私の27年間の薬剤師の仕事の集大成にしたいと思い、自宅で「カシミール&ジャパニーズレストランSAHARA」を開設しました。
SAHARAはパキスタンの言葉で「支え合う」の意味があるそうです。

 

 

もともと自宅はいくつもの活動の場となっていて、今まで人々が集まる機会は多くあり、がんに関する活動、模擬患者研修会、食事会、カラオケ音楽療法研究等々、いろいろな課題をもった交流を、長い間深めてきました。

 

その経験を踏まえて、いくつかのテーマを掲げ、それに賛同して下さる方にメンバーになって頂くという、メンバー制のレストランとしています。

 

現在行っているものは、第二木曜日に「楫取素彦がん哲学外来カフェ」、第二日曜日には「みんくるカフェin前橋」、また「新老人の会会員交流会」があります。
また、食事やセミナー等は、希望に応じて対応しています。

 

夜のカラオケタイムは基本として毎日応需していて、収益はセミナーやがん病関連の活動に充てています。

 

●ハンドセラピーとの関わりについて

 

ハンドセラピーについての原点は、音楽療法の勉強をしていた18年前に、音楽療法絡みで大瀧先生に出会ったことにあります。
そして、その後の交流の中で大瀧先生がご指導されているハンドセラピーというものにも興味を抱きました。

 

その当時は、今後予想される日本の超高齢化に備えて、ハンドセラピーが高齢者への健康や暮らしに役立つだろうということで興味を抱いたわけです。

 

そして、平成25年6月にやはり大瀧先生のご指導によって、自宅で開かれた講座に仲間たちと一緒に受講して以来のお付き合いです。

 

 

●高齢者とハンドセラピー

日本のマッサージは、一般的に筋肉をもみほぐすマッサージが多いため力が入り、筋肉の衰えた高齢者には「痛み」を感じさせてしまう事が多くあります。

 

私の母は97歳ですが、以前から母が施設でマッサージを受けるのを見ていると、「痛がっている」とわかることがあります。
そこで、もっと年齢や体にあった良いマッサージ方法がないか、また心も癒されることができないかと考えるようになりました。

 

そこでスウェーデンハンドマッサージに出会ったわけですが、高齢者にとっては、優しく皮膚に触れるハンドセラピーは、心の癒しも含めて、非常に有意義で効果のある良いマッサージの手法であると思いました。

 

 

今回のコロナ感染の流れの中で、今まで高齢者が集まっていた施設が閉鎖されるとか、また活動を制限される事が起こり、在宅を余儀なくされた方も多くなりました。

 

患者様の中にも、会話が減る事で認知症が進んだり、またそれによりADLが低下し転倒なので骨折する患者さんも出ています。

 

その中で、器具も不要なハンドセラピーは、高齢者にも優しく、しかも便利で効果的な方法であると思います。

 

もちろん、感染予防を徹底するには、ハンドセラピーを行う場所の換気に充分に気を使い、密にならない事や、消毒を心がけるなどして、出来ればセラピストの自宅から直接いらして下さるようにお願いすれば、安全確保が出来るのではないかと思います。

 

当然ですが、体温測定や施術の前後の動向については把握するようにしています。

 

とはいえ、お互いが安心して心地よくハンドセラピーが出来るように、1日も早くこのコロナ感染の流れが収束することを心待ちにしています。

 

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